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初期費用はこれだけ掛かる

冒頭でもお話したように、部屋を借りるといった場合相当な経済的余裕が必要です。再度おさらいしてみましょう。家賃5万円と仮定。敷金が通常6か月分程度。この例でいくと、家賃5万円 X 6か月分=30万円。さらに礼金もおよそ1~2ヶ月分。5万円(家賃) X 10万円(2か月分と仮定)。不動産屋へ支払う仲介手数料原則1ヶ月なので+5万円。火災保険料が通常1.5万円〜2万円なので、2万円と仮定。さらにここへ鍵交換費用が2万円相応付く場合もあります。〆て47万円ないし49万円。さらに入居時にその月かもしくは次月の家賃を通常前払いしますので、余裕で50万円掛かります。学生の場合は、独自でこれだけの金額を用意するのは無理があるので、たいていは両親に負担してもらって入居するケースがほとんどでしょう。さらに通常賃貸契約期間というのが2年おきくらいに設定されています。したがって更新料として家賃+1ヶ月かかってきます。一口に入居といった場合は、こうした現実がある事を念頭に入れておきましょう。

近頃の礼金事情

しかしながら、敷金や礼金がないという物件が増加してきていることも事実です。特に礼金はその意味を考えると、近年の情勢と合致してない点も多いので、異議を唱える人もいます。ちなみに礼金というのは、『お部屋を貸してくれてありがとう』といったような大家さんへの感謝の気持ちと何かあったらお世話をよろしくお願いしますといったような思いが込められたものなのです。発端はさかのぼること終戦直後、日本全体が焼け野原となり、住む所に窮していた時期に、部屋を貸してくれた大家さんへのせめてものお礼に、お金をわずかばかり紙につつんで渡していた習慣が、今に引き継がれたものとされています。なるほど話を聞けば、いかにも礼儀を重んじる日本人ならではの良い習慣だなとは思いますので、できれば残して置きたい様な気がします。ただ、今の時代は住む所が不足どころか空き室がどんどん増えていっているような状態です。大家さんとしては、所有する物件の管理費用やら生活費用やら何かと便宜に利用していた礼金がなくなるということは痛手かもしれませんが、かといって空き室をそのままにしいておいても維持費ばかり掛かってしまって、さらに赤字を生む結果になります。そういったところから礼金をなくしてお得感を出しているところもあるようです。せっかく生まれた助け合いの習慣ながら、今後は徐々に消滅して行くであろうと予測している専門家もいるようです。借主としては少しでも初期費用が減ってくれるのは歓迎すべきことなのですけれどね。

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敷金は一時金ではない?

さらに敷金ですが、これは一時金という具合に位置づけられています。しかし私個人の体験上払い戻されたことはありません。これは借りている間で万が一何か異変が起きたときに代償するお金です。通常は新規入居者のための部屋の修繕・リフォーム代に賄われるので、戻ってこないことが多いのです。これも物議をかもし出しています。敷金が戻ってくる、戻ってこないで訴訟もいくつか起きているようです。大家さんとしても可能な限りトラブルは避けたいと思っています。借りる際に発行される契約書をきちんと確認し、納得できたら契約を結ぶといった配慮が借主自身にも必要かと思われます。

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